香蘭女学校

中学校情報

学校基本データ

香蘭女学校中等部は旗の台駅(東急大井町線と池上線が乗り入れ)が最寄となる品川区の私立中学校です。明治21年(1888年)に麻布区永坂町に設立され、最初は生徒数7名での開始となりました。昭和16年(1941年)に現在校舎のある旗の台へ移転し、空襲による焼失などを経て、シンボルとも言えるレンガ造りの本館は1977年に竣工しました。
地震など緊急時の連絡用にスマホの持ち込みは許可制で可能となっていますが、校内や通学中の無断使用は禁止となっています。
校外学習用に北軽井沢に清香寮を保有しています。入学後の中学1年生がクラス単位で滞在し、山荘での経験を通じた自然学習などに活用されています。

部活動

部活動はテニスや卓球、吹奏楽部や茶道部などオーソドックスなクラブのほか、珍しいところとしてはガールスカウト部やハイキング部などが活動しています。というのも1920年(大正9年)に日本女子補導団東京第一組が創設され、これがガールスカウトの発祥と言われています。そのため、部としてもガールスカウト部が存在感を示している状況です。

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私たちは世界をこころに、能動的に人生を創る日本女性の教養を高め、才能を伸ばし、夢を育てます。

校舎

校舎は品川区の一か所です。この敷地内に中学・高校があり、礼拝堂や体育館や図書館などの施設がコンパクトにまとまっています。敷地内には校舎が出来る前にあった伊藤幸次郎邸宅の名残である築山などが元に近い状態で保存されており、豊かな自然を感じる事ができます。

学校見学

学校内を見学できるのは春のミニ校内案内、夏休みの見学会、秋~冬にある学校説明会、入試説明会となります。近隣の品川女子学院や青陵中学ではどの時期でも学校見学可能であることに比べると、見学の機会はあまり多くありません。説明会などの予約は他の学校と同様にmiraiコンパスでの予約制となっていますので、募集が始まるタイミングですぐ申し込まないと見学できない可能性もあります。また、学園祭であるヒルダ祭が九月末~10月初めに公開行事として行われますので、普段の学校生活の雰囲気を感じられる良い機会になるでしょう。

ビッグシスター制

香蘭女学校の大きな特徴はビッグシスター制でしょう。高校6年生の選抜された生徒が入学したての1年生のサポートを行うという制度であり、学校生活のスタートを円滑に行うための支援となっています。説明会などで会ったビッグシスターに憧れて受験したという事があるくらい、香蘭女学校の顔となる制度です。

制服

紺のブレザーにグレーのスカートという特徴的な制服が制定されています。1963年に日本ではまだ珍しかった英国式の制服になり、その伝統を現在も維持しています。制定当初は吊りスカートだったのですが、珍しいスタイルだったため盗難などが発生したこともあり、2003年から現在の吊りの無いスカートに変更されました。

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学費

入学金:300,000円
初年度納入金: 1,239,200円 (入学金含む、制服代等別)
寄付金:1口10万円 2口以上

校舎建築資金のために寄付依頼が明記されています。

進学実績

立教大学とは同じキリスト教系列という事で関係校推薦があるのが特徴です。なんと立教大学には卒業生の60%が進学、そのほか指定校推薦なども多いため、一般受験で大学へ進学する生徒は20%ほどとなっています。青山学院へは指定校推薦枠が16もあるほか、一般受験では近年早稲田大学への進学が増えてきています(2022年度11人)。

学校のある駅探検:旗の台

香蘭女学校は東急大井町線・池上線が乗り入れる旗の台駅にあります。2つの路線の乗り換え駅となりますので、乗降者数はそれなりに多いです。駅は二階建てとなっており、2017年にリニューアルが行われたため比較的新しい印象です。2021年にはグッドデザイン賞を受賞しています。

駅前にはにぎやかな商店街があり、正面の昭和大学病院まで続いています。人通りも多く照明も多いです。個人商店もありますが、チェーン店やコンビニも多い今どきの商店街という様子です。

商店街にはチェーン店が色々あります。受験後の夕食や、保護者の待機場所としても使えるお店が色々あるので少なくとも待機難民になることは無いでしょう。最悪、筆記用具を忘れたときに購入できそうなコンビニなどがあるのは心強いですね。

商店街を真っすぐ進むとT字路に着きますが、ここで目の前の銀行を左手に進むと明らかに屋根の色が日本の物と異なる学校が見えてきます。

学校の前は交通量の多い広い道路。ここも街灯は多いので、商店街を抜けるルートなら帰宅が遅くなっても防犯的には安心です。

道路を道なりに進むと右手に香蘭女学校が見えてきます。横道に入らなければ、駅から学校まで広い道路を通るので保護者としては安心でしょう。校門からは緑豊かな敷地が垣間見えます。

少し校門を過ぎて歩くと立派な教会が見えてきました。改修中のようで全体を見渡すことはできませんが、ステンドグラスも備えた綺麗な建物です。時期によってはこの中でチャプレンのお話を聞くこともあるのかもしれないですね。

受験時の待機方法

香蘭女学校受験者の保護者には、学校側から待機場所の提供はありません。なので、基本的には駅近くの喫茶店などで待機するか、少し場所を変えて自由が丘や大井町、目黒などチェーン店、喫茶店が多い駅に移動するという選択肢もあります。旗の台駅の近くには、ドトールやマクドナルドなどのチェーン店のほかに、個人経営の喫茶店なども色々ありますので、待機場所に困ることは無いでしょう。

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